この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「真面目、だから」
ドキン。
「あ、晴ー! おまえ、こんなとこにいたのかよ! ったく!」
両手にたくさんのビニール袋を抱えた天地くんが、膨れっ面で現れた。頬にはくまのペイントがある。
お祭りとか全力で楽しむタイプなんだ?
「おまえが勝手にいなくなるから、かなり探したんだぞー!」
「そのわりにはひとりで満喫してんじゃねーか」
「まぁ、祭りだし? 一応な。それよりひまりちゃん、久しぶり〜!」
相変わらず天地くんは爽やかでマイペース。ににこやかに手をヒラヒラ振っている。
「ねぇ、ひまり。知り合いなの?」
「えーっと……まぁ、ね。あはは」
苑ちゃんはなにがなんだかわからないといった様子で困惑している。
「俺ら、バス友だよな〜! あ、俺は電車だけど。晴とひまりちゃんはバス友! だからなにも心配しなくて大丈夫だよ」
私たちの顔を交互に見てにこやかに笑う天地くんに苑ちゃんの眉間にシワが寄る。
「ひまり、本当なの?」
「う、うん! バス友!」
「バス友って、なんだか胡散臭いけど大丈夫?」
「大丈夫だよ」
あははと苦笑いする。
他にどう言えば苑ちゃんを安心させられるんだろう。
「俺は天地歩。晴の親友で北央高校のサッカー部所属! よろしく!」
「天地くん、ね。顔は知ってる、何回か電車で見かけたから」
「へえ、そうなんだ。決して怪しくないよ」
「説得力ないけど、ひまりが友達だって言うなら……」
眉の端を下げる苑ちゃんと終始にこやかな天地くん。