この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
週末はあっという間にやってきて、昨日決めて寝たはずなのに直前の朝になっても着ていく服が決まらず。
結局ギリギリになって家を飛び出した。
「はぁはぁ……っ!」
走っているとロングスカートが肌にまとわりついて思うように足が動かせない。
駅に着くと券売機で切符を買ってホームに駆け込んだ。晴くんとは電車の中で待ち合わせなので、遅れることがあってはいけない。
よかった、なんとか間に合ったみたい。
ホッとしながら息を整える。ミニタオルで汗をぬぐって、乱れた髪を手ぐしで直した。
水色と白の縦ストライプのロングスカートに、上は袖がレース仕様になった白いᎢシャツ。それに肩掛けバッグとぺたんこのサンダルを合わせて今日はいつもの私よりもだいぶ大人っぽい格好をしている。
髪もゆるく巻いてハーフアップにしてみた。メイクもうっすらだけどしてるんだ。
だってやっぱり、かわいく見られたいから。
ホームにアナウンスが流れると緊張してドキドキしてきた。晴くんに会えるのがとてもうれしいし幸せ。
目の前で電車が停止するとドアが開いて、まず一番最初に飛び込んできたのが私服姿の晴くん。
他にも人はいっぱいいるのに、晴くんしか目に入らなかった。