この空の下、きみに永遠の「好き」を伝えよう。
「私も甘い物が好きだから、一緒に食べられてうれしいよ」
「妹に引くって言われてさ」
「あはは、気にしてるんだ?」
かわいいところもあるんだね。
「気にしてるっつーか、あいつ、マジで生意気なんだよ。妹のくせに」
ムッと唇を尖らせる晴くんがかわいらしい。
「晴くん、クリームついてるよ」
唇のはしについてるのを見つけて、ますますかわいいとしか思えない。晴くんは口元を手でぬぐうけど、逆だ。
「こっちだよ」
口と同時に手が出てしまい、晴くんの唇のはしの生クリームを指でぬぐった。
触れた瞬間、ビクッと大きく身体が揺れた。顔に力が入っているのか、だんだん強ばっていく。
や、やだ、私ったら、なんて大胆なことっ!
大きく目を見開く晴くんを見て、一気に現実に引き戻された。
「ご、ごめんねっ! 私ったら」
慌てて手を引っ込めたけど晴くんは微動だにせず、まっすぐに私を見ている。
大きくてきれいな黒目が動揺するように揺れていた。そして彼の顔が次第に真っ赤に。触れた指先もじんじん熱い。
「あんまりさ、そういうことすんなよ」
「え?」
「じゃないと、友達でいられなくなるだろ」
「…………」
ドクンと心臓に針が刺さる感覚がした。晴くんと友達でいられなくなるのは嫌だ。