人喰いゲーム

あたし達は、
ゲームのボードを広げた。

それは一見
普通のボードのように見えたが、駒が止まるマスに、
本来あるべきはずの
指示を指し示す文字がなかった。

これでは、
ゲームの進めようがない...。
一体どうしろというのだろうか。


「....おいっ!!!!
これじゃあ先に進みようが
ねぇじゃねぇかよっ!?!?!?!?」


何故か慶介が怒っている...。
しかし、確かに無理だ。




「人喰イゲームヲ始メヨ。
サレバ道ハ開カレン。」



「.........っ..!!!!!」

さすがに慶介も何も言えないようだ。



だが、確かに何もしようがない。
今はただ、この悪魔の言うことに従うしか道はなかった。


< 25 / 130 >

この作品をシェア

pagetop