少女Aのクリスマス

ジングルベル

♪ジングルベルジングルベル鈴が鳴る…

汚いゴミを片付けるのに時間かかっちゃった。
でももうそんなのどうでもいい。
私は先輩の元へ戻るの。

人気の無い、自動販売機が立ち並ぶ場所。
そこに先輩の姿が見えた。
「先輩〜♡」
駆け寄る私に気付いた先輩。
でも、先輩の目は私の顔を見た瞬間、汚物を見るような目に変わった。
「ねえ、何でそんな顔するんですか?」
「私の事好きでしょう?」
「逃げないで下さいよ〜」
「私はあなたの彼女、雪浪琉知愛ですよ♡」

「やめろっ!」

先輩が振り払った手が私の顔面を直撃した。

「もぅ…先輩やめて下さいよ〜。『化けの皮』が剥がれちゃうじゃないですか。」

先輩は大好き。でも暴れる先輩てちょっとうざいなぁ…







…殺そ。
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