少女Aのクリスマス
交際3ヶ月

制裁

11月下旬。
今日はとある事を実行する日。

そう。
裏切り者を殺す。

あのハロウィンの日からもうすぐで1ヶ月。
あの後も私はこれまでと変わらずリチカに接してきた。でももう友達ごっこも終わり…

「ルチア?話って何?」

放課後の屋上に呼び出されたリチカが不思議そうな顔をした。浮気がバレていないとでも思っているのだろうか?

「ねえリチカ!私に隠してることあるよね?!」

あえて笑顔で明るく問う。

「ええ?…何のこと…」

言いかけたリチカの頬に、私は素早くナイフで傷を入れた。
リチカの頬から血が滴り落ちる。

「いっ…な…何すんの?!」

「それはこっちの台詞なんだよこのドブス!」

驚きと怒りの表情で私を見るリチカの顔面を、今度は拳で思いっきり殴った。
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