星空は「好き」を繋ぐ明日への光
もう傾きたくないから。

先生を困らせたくないから。

先生が────だから。


「それもうそなんだろ」

「うそじゃない」

「じゃあなんでそんな顔してんだよ、なんでもないならそんな顔しないだろ」

「だからなんでもないって……」


先生が黙り込む。このまま私のことを嫌ってしまえばいい。

そんなこと思ってないくせに……今だって嫌いにならないでって思ってるくせに……。


「先生のお母さんを殺したのは私だよ」

言うつもりなんてなかった。

じゃないと先生は私から離れてくれないから。



驚きを隠せていない先生にもう一度放った。

「私が先生のお母さんを殺したの」



私は重い口を開いて話し始めた。

二度と私の中から出すつもりはなかった過去。

私とみんなを失くしたあの時のこと。



今でもはっきりと記憶している。

目をつむれば浮かぶのはみんなの笑顔。

そして、赤い液体ばかりの道路。
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