星空は「好き」を繋ぐ明日への光
『ひとを不愉快にさせる名前だね』

前は褒められていた名前。

両親がプレゼントしてくれた名前。

大嫌いになった、二度と誰にも呼ばれることのない名前。


『あんたに泣く資格なんてない！』

『笑う資格なんてない！』

笑えなくなり、泣けなくなった。

感情が消えていく。思い出も消えていく。

そして"自分"を失い。


『もう歌わないで！！！！』

歌えなくなった、音楽ができなくなった。



毎日嫌がらせだってされて。

「人殺し」だからって、窓を割られたり、ドアを叩かれたり。

初めは苦しかったのに、感情が消えていって何も感じなくなった。


感情も家族も親友も友達も失って。

生きる意味なんてちっともなくて。

死にたいと何度も思った……。



祖父母に引き取られた私だったけれど、心を開けなかった。

だから高校生になってひとり暮らしを始めた。

両親が遺してくれた家とお金。


だけど、全然うれしくなんてない。

"ひとりぼっち"だったから。
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