星空は「好き」を繋ぐ明日への光

先生が頭を一定のリズムで撫でてくれた。


そのあたたかさが私の"涙"を誘う。


私は先生の背中に手を回して泣いた。


3年ぶりに流れる涙。


ずっと泣きたかった。ひとりだった。


あの日からずっとずっとひとりだった。


「泣いていい」私がずっとほしかった言葉だった……。


ほんとうはつらかった。だけど、つらいと思ってしまえばその気持ちに呑み込まれてもう元には戻れなくなってしまうから。


気持ちを押し殺して、耐えていた。





「ほんとうは……っ」

「うん」

「ずっと苦しかった……のっ」

「うん」

「泣きたかった……寂しかった……っ」

「うん」



一度飛び出たらもう止まらなかった……。

弱いところなんてひとに見せたくなかった。

何を言われてもいつも平気な顔をして、気にしないふりをして。

でもほんとうは。


「ずっと気づいてほしかった……」

気にしてないなんてうそだった。

こんなふうに抱きしめてほしかった。


「つらかったな、苦しかったな」

その言葉がほしかった。

認めてほしかった。