星空は「好き」を繋ぐ明日への光

気づけば声に出していた。

まだ見てない世界がたくさんあったのになぁ。

まだまだ見たかったのになぁ。


「なんで終わりみたいな言い方するんだよ」

"みたい"じゃないんだよ。

「だって今日で最後なんだもん。私明日から学校にこないの」

「は……？」

「私ね、病気だから。もうそろそろ死んじゃうから入院するの。身体がだんだん動かなくなる病気なの……」


なんで言っちゃったの。私はこのまま去るつもりだったのに。

病気になったことを恨んだのは初めてだ。

生きたいと強く思うのも初めてだ。

言いたくなかった。悲しくなるから。

先生ともう話せないなんて嫌。こないだだって嫌だったのに今度は一生だから。見ることすらもできなくなるなんて耐えられない。


まだ約束も果たせていないのに。



「ここで終わりとか嫌なんだけど」

「え？」

「あそこの病院？」