星空は「好き」を繋ぐ明日への光
epilogue
星を見るといつもきみを思い出す。
チカチカ煌めく星はきみにとてもよく似ていたから。
儚く散ったきみは今笑っているのだろうか────?
「ねぇ、先生かっこいいねー!!」
「もう好き〜!彼女いるのかなぁ??」
「えークールだし好きな人とかいなそう!」
「えっじゃあチャンスある!?」
「ないでしょー!かっこいいしぜったい面食い!」
俺の脇を通り過ぎていく女子生徒。
"かっこいい"どこを見て言ってるんだろう。
容姿?性格?性格はないと思うけれど。
"かっこいい"と盛り上がっているけれど、自分たちよりずっと上の男にどうしてそんな感情が抱けるのか不思議で仕方ない。
女子生徒ふたりに続いて階段を上がる。教室に入って教室中を見渡して窓際の一番後ろの席を見た。
今は空席。
頬杖をついて悲しげに外を見ている彼女はもういないーー。
「今日は143ページから」