くちびるが忘れない
11時50分
いつものようにランチに飛び出さない私に颯太は不思議そう
美穂がいないからお弁当作った事を言うと
「俺も何か買ってくるから一緒食お」
…………何で?
付き合ってる頃もランチ一緒にした事ない
最近の颯太はやたらと私にかまう
けっきょく返事も聞かずコンビニ弁当買って来ちゃって
並んでランチになっちゃって
「何だ~お前らヨリ戻ったのか?」
同僚にからかわれる始末
わからな~い
この男も何を考えてんだか
「奈生の玉子焼甘くなくて好きぃ☆」
『取らないで自分の食べなよ!』
さっきからオカズつつかれまくり
「コロッケうまぁ♪お前料理上手いよな」
褒めてくれるのは嬉しいけどさぁ
図々し過ぎじゃない?
そりゃあ9年も一人暮らししてたら料理も上達するよ!
そっかぁ…
私9年も一人暮らししてるんだ
改めて実感したら何だか寂しい
「奈生。明日から俺の弁当も作って♪」
『ハァッ?!何で?』
「いいじゃん☆一個も二個も変わんないだろ。給料日前でピンチなんだよ」
『知んないよ!そんなの』
「奈生ちゃ~ん」
『ウザい!ヤダ!』
いつものようにランチに飛び出さない私に颯太は不思議そう
美穂がいないからお弁当作った事を言うと
「俺も何か買ってくるから一緒食お」
…………何で?
付き合ってる頃もランチ一緒にした事ない
最近の颯太はやたらと私にかまう
けっきょく返事も聞かずコンビニ弁当買って来ちゃって
並んでランチになっちゃって
「何だ~お前らヨリ戻ったのか?」
同僚にからかわれる始末
わからな~い
この男も何を考えてんだか
「奈生の玉子焼甘くなくて好きぃ☆」
『取らないで自分の食べなよ!』
さっきからオカズつつかれまくり
「コロッケうまぁ♪お前料理上手いよな」
褒めてくれるのは嬉しいけどさぁ
図々し過ぎじゃない?
そりゃあ9年も一人暮らししてたら料理も上達するよ!
そっかぁ…
私9年も一人暮らししてるんだ
改めて実感したら何だか寂しい
「奈生。明日から俺の弁当も作って♪」
『ハァッ?!何で?』
「いいじゃん☆一個も二個も変わんないだろ。給料日前でピンチなんだよ」
『知んないよ!そんなの』
「奈生ちゃ~ん」
『ウザい!ヤダ!』