くちびるが忘れない
あっ…
振り解けずにいた私から酔っ払い男を突き飛ばし
二の腕掴んで私を連れ出した
「姿見えないと思ったら何で酔っ払いに絡まれてんだ?」
『…酔い覚まししようと思って』
バツ悪い思いで颯太を見上げた
明らかに飲み過ぎてる私を心配そうに
でも呆れ気味に見てる
颯太にはわかんないよ!
だって…私にもわかんないのに
『とりあえず部屋行って休憩する。ありがと~颯太』
「あぁ~一緒行く。お前また変なのに捕まりそう」
いつもなら3倍返しで言い返すけど
今の私には無理だ
無言でEVホールに歩き出す
ついてない時はどこまでもついてない
「あっ…お疲れ様です。課長も部屋戻るんですか?」
EV待ちをする矢野将太郎と鉢合わせ
私達をジィ~と見てからEVに視線を戻す
「仕事の電話待ち。坂本幹事だろ。部長探してたぞ」
「ゲッ!ヤバッ!奈生ごめん。俺戻る」
『うん。ありがと』
「課長すみません。奈生お願いします」
ハッ?!
急いで走ってく颯太を見送りながら
回転の悪い頭をフル回転
ねぇ…何を言った?
「結城さん」
『は…ぃ』
ドキッ
振り解けずにいた私から酔っ払い男を突き飛ばし
二の腕掴んで私を連れ出した
「姿見えないと思ったら何で酔っ払いに絡まれてんだ?」
『…酔い覚まししようと思って』
バツ悪い思いで颯太を見上げた
明らかに飲み過ぎてる私を心配そうに
でも呆れ気味に見てる
颯太にはわかんないよ!
だって…私にもわかんないのに
『とりあえず部屋行って休憩する。ありがと~颯太』
「あぁ~一緒行く。お前また変なのに捕まりそう」
いつもなら3倍返しで言い返すけど
今の私には無理だ
無言でEVホールに歩き出す
ついてない時はどこまでもついてない
「あっ…お疲れ様です。課長も部屋戻るんですか?」
EV待ちをする矢野将太郎と鉢合わせ
私達をジィ~と見てからEVに視線を戻す
「仕事の電話待ち。坂本幹事だろ。部長探してたぞ」
「ゲッ!ヤバッ!奈生ごめん。俺戻る」
『うん。ありがと』
「課長すみません。奈生お願いします」
ハッ?!
急いで走ってく颯太を見送りながら
回転の悪い頭をフル回転
ねぇ…何を言った?
「結城さん」
『は…ぃ』
ドキッ