冷徹竜王の花嫁Ⅰ【完】
「お妃様。先生がお見えでございます」
朝食を済ませると、忙しい一日の始まり。
歴史と政治。
作法にマナーなど、学ぶ事は山積み。
それに加えて妃としての仕事もあるので、始めは直ぐに殺されるかもしれないと怯えていた私だったが、今では考える余裕がなくなった。
大変だけどこの忙しさが反対に自分を必要としてくれているのだと思わせてくれる。
スレンスト帝国にいた時に比べたら、充実した毎日だ。
「お疲れ様でございます。紅茶をお淹れ致しました」
「ありがとう」