王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



恐る恐る聞いてみたら、なぜか芭瑠くんが試着室に近づいてきて中に入ってきた。


「えっ、えぇ!?なんで!?」

そしてそのままカーテンを閉めてしまった。


もしかしてそんな変な格好、人様に見せるんじゃないよって思われたとか!?


そしてギュッと抱きしめられた。


「……芙結、それ無理ダメ」

「うぅ……、やっぱり似合ってない……っ?」


どうやら芭瑠くんのお気に召さなかったみたい。
シュンッと落ち込むと、上からため息が降ってきた。


「いや……死ぬほど似合ってる。
可愛くて誰にも見せたくないからダメ……」


「えっ、ほ、ほんとに……っ?」


「こんな可愛い姿になるのは僕だけの前にして」

「そんな、誰もわたしのことなんて見てないのに」


「……みんな芙結の可愛さにやられるよ」

芭瑠くんの可愛いの基準っていまだによくわかんなかったり。

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