王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
息が整わなくて、一気に酸素を取り込んで身体の力がぜんぶ抜ける。
「いーよ、身体僕にあずけて」
言われるがまま、芭瑠くんにすべてをあずける。
頭がポーッとする。
「……ほんと芙結なんでこんな可愛いの」
「……っ?」
「理性死にそう、無理……」
「し、死んじゃダメ、だよ……っ?」
心配になって身体を少し起こして芭瑠くんの顔を見る。
「んー……芙結の可愛さに死にそう」
「えぇ……っ」
「芙結の唇って柔らかくて甘いね」
「っ、」
そ、そうだ……っ。
芭瑠くんとキス……しちゃったんだ。
今さらとんでもない恥ずかしさに襲われて、顔がカァッと赤くなっていくのがわかる。
「あー、顔赤くなってる。
キスしたの恥ずかしかった?」
「うぅ……っ、聞かないで……っ」
キスって苦しいのに……甘いから。