王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「こんな可愛い顔、
僕以外の男に見せちゃダメだから」
最後にもう一度だけ、チュッと軽く触れるキスをされた。
「あ、の……っ、少しでも芭瑠くんの疲れ癒せた……かなっ?」
ジッと見つめて聞いてみたら。
「……その顔反則だって。
またしたくなったんだけど、どうしたらいいの」
「えぇ……っ」
「……これ以上したら芙結が倒れちゃいそうだから我慢するけど。でもすごく癒されたよ。疲れなんて吹っ飛んでった」
「そ、そっか、それならよかった……っ」
またギュッて抱きしめられて。
「……僕は芙結のためだったら多少の無茶でもやり抜くつもりだから」
まるで、ぜったい離さないと言ってくれてるような。
「無理しちゃダメ……だよ?」
「んー、じゃあ無理したときは芙結で癒してもらおうかな」
芭瑠くんの甘さはこの先も止まることを知らない。