王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
至れり尽くせり……。
「おかゆ無理だったら、ゼリーとかアイスとか果物とかも買ってきてもらったけど」
「おかゆ……食べる」
食欲はそんなに落ちてないみたいで、普通にお腹は少し減ってる感じ。
「1人で食べれる?」
「ん、大丈夫……、ありがとう」
おわんとレンゲを受け取り、ふうふうしながら食べ進める。
その間も芭瑠くんはわたしから目を離さない。
というか、すごく心配そうな顔ばかりしてる。
「はぁ……芙結がつらそうにしてるの見てたら僕が代わってあげたくなる」
「そんな……ダメだよ。
芭瑠くんには元気でいてほしいもん……」
風邪移るかもしれないのに、わたしのそばからぜったい離れないし……。
本当に移っちゃったらどうしよう。
「僕も芙結には元気でいてほしいから。
やっぱ僕に移すしかないじゃん」
ま、またそんなこと言って。