王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
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「わぁぁぁ!!海だぁぁぁ!!」
そしてあっという間に夏休みに入り、予定通り4人で海に遊びにきた。
海に着いて、詩ちゃんは嬉しそうにはしゃいで、まだ水着をきていないのに海に入っちゃいそうな勢い。
「あわわっ、待って詩ちゃん!
水着に着替えてからじゃないと濡れちゃうよ!」
あわてて詩ちゃんの腕をつかんで、なんとか止めていると。
すぐそばでは御堂くんが芭瑠くんの肩を組んで、何やら楽しそうにしてる。
「いやー、いい天気いい天気。俺は今日という日のために生きてきたと言ってもいいくらいだなー。何せ可愛い子2人の水着姿が……いてっ」
「……それ以上喋ったらケーサツ呼ぶけど」
「いや、マジの声のトーン怖いんだけど。
つか、叩くことないじゃん?」
「今すぐ海底に沈めてあげよーか?」
「遠慮しときまーす」
御堂くんはいつもと変わらないテンションだけど、芭瑠くんはなんだか少し不機嫌そう。