王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「あの、芭瑠く……きゃっ……」
人混みから外れたところに連れて行かれ、ギュッて抱きしめられた。
いつもと違って、お互いの素肌が触れ合ってるせいでさらにドキドキしちゃう。
しかも目のやり場に困るっていうか……。
芭瑠くんも上着を羽織っているけど、身体が見えて、どこ見たらいいのかわかんない。
普段服を着てるからあまりわからないけど、意外と筋肉質っていうか、すごくスタイルよくていい身体っていうか……。
って、こんなこと考えてるわたし変態みたいじゃん……!
「無理なんだけど……その格好」
「えっ、あっ……似合ってない、かな」
スタイル悪いくせに、そんなの着るなよって思われたのかもしれない。
はっ、もしかして芭瑠くんの機嫌が悪いのもそのせいとか…!?
「いや……死ぬほど似合ってる」
「えっ?」
「……他の男にぜったい見せたくないんだけど」