王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



おまけに夏のせいで気温が高くて暑いし、
ラッシュガードを羽織ってるせいで余計に暑い。

早く海に戻って冷たい水に浸かりたいなぁって。


「はるくん、海……行きたい」

「やだよ、そんな可愛い格好誰にも見せたくない」


「海の中に入っちゃえば見えないもん」

「入るまでどーすんの?」


「ラッシュガード羽織ってるから」

「んじゃ、こーするならいーよ」


前を開けていたのに、チャックを下から1番上の首元までしっかりしめられてしまった。

それと、今ほどいたリボンもしっかり結んでくれた。


「あと、ぜったい僕のそばから離れちゃダメだから」

手を繋がれて、やっと海のほうに行くことができた。



海のほうに戻ってみると、詩ちゃんが大きな浮き輪を借りて御堂くんと一緒に深いところにいるのが見える。


「わぁぁぁ冷たくて気持ちよさそう……!
わたしも早く海に入りたいなぁ」


お願いって目で芭瑠くんを見たら、渋々オーケーしてくれた。

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