王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
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結局、さびしいなんてわがままは言えなくて、あっという間に時間は過ぎて夜の11時。
ベッドで寝ようとしたら、芭瑠くんも同じタイミングでベッドに入ってくる。
「……おやすみ、芙結」
「おやすみなさい……」
やっぱり抱きしめてもらうと寝心地がすごく良くて、すぐに眠りに落ちてしまう。
ただ、これは芭瑠くんに抱きしめてもらってるからで。他の人だったらぜったい無理だと思う。
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意識を手放して眠りについてから数時間。
「ん……、」
珍しく目を覚ましてしまった。
いつも寝たらぜったい目を覚まさないのに、なんで覚めちゃったんだろう?
窓の外はまだ真っ暗。
……変な時間に起きちゃった、かな。
同時にある違和感を覚えた。
……あれ、なんでわたし1人で寝てる……の?
隣で一緒に眠ってるはずの芭瑠くんの姿がなくて、夢かと思って目を擦った。