王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「最近どうかな。芭瑠と一緒に住んでるみたいだけど、仲良くやってるのかな?」
「あっ、はい。芭瑠くんはいつも優しいので、甘えてばかりなんですけども……」
「ははっ、そうかそうか。
いきなりでびっくりしたんじゃないかい?
昔から芙結ちゃんが18歳になったら迎えに行くって口癖のように言っていたからね」
昔を思い出すように、懐かしそうに話す。
「た、たしかにいきなり来てびっくりはしました。でも、わたしもいつか芭瑠くんと会えたらな…って思っていたので、今こうして一緒に過ごせて幸せです……っ」
最初の頃はいきなり結婚とか同居とか、何もかもが突然すぎてついていけなかった。
でも、気づいたら芭瑠くんなしの生活なんて考えられないくらい。
……芭瑠くんでいっぱいになってる。
「それはよかった。
きっと芭瑠も、今芙結ちゃんとこうして過ごせてることを喜んでいると思うからね」