王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
身体熱くてフラフラ。
意識飛びそうでクラクラ。
「……なんでそんな無防備な格好してんの」
部屋に戻るとさっきまで横になっていた芭瑠くんが起きてベッドに座り、わたしを見るなり目を見開いた。
あぁ……もう思ってることをぜんぶ吐き出してしまいたい。
「はる、くん……」
そっと近づいて、ベッドに片膝をつく。
両手を芭瑠くんの肩の上において、そのまま少し下に目線を落とすと、目がしっかり合う。
今すごく大胆なことしてる……。
普段ならぜったいできないけれど、今は気分がおかしくていつもと違うからあんまり恥ずかしくない。
「……ねぇ、誘ってんの、襲われたいの?」
身体はバスタオル1枚だけ。
これを剥がされてしまったら……。
「……どっちだったら芭瑠くんは嬉しい?」
「小悪魔……」
変なの。
頭がポーッとしたまま、いつも言えないことをポロポロ出てくる。