王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
う、うそ。
そんな肝心なところで意識飛ばしてしまうなんて。
「……安心しちゃった?」
「う、うん……たぶん」
芭瑠くんの気持ちがわからなくて、聞いた途端嬉しさと安心の気持ちが出てきて気が緩んだのかもしれない。
いまだに信じられない。
こうして抱きしめられて、芭瑠くんがわたしをすきでいてくれたなんて。
「……まさか芙結があんな大胆になるなんてね」
昨晩のことを思い出したら急にブワッと恥ずかしさに襲われる。
そ、そういえば勢いとはいえ、わたしなんて大胆なことを……っ。
「あ、思い出しちゃった?」
「うっ……、もうそれ以上は言わないで……っ」
「いつからあんな小悪魔さんになったの?」
「あれはっ、うぅ……」
思い返せばお風呂でいろいろ考えてしまったせいかもしれない。
……って、わたしそういえばお風呂から出たあと、何も着てなかったような。