王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「いや、なんでそこで柏葉?」
「だ、だってメイドさんいないなら、昨日ここに来てたお手伝いの人、柏葉さんしかいない……から」
まさかあんな見苦しい姿を見せてしまうとは…。
つぎ会ったとき、どんな顔すればいいの…。
「いやいや柏葉とか論外でしょ。もしやってたら首飛ばしてるから」
「えっ、だって他にやってくれる人……」
「僕がいるじゃん」
あっ、なるほど。
芭瑠くんがいたかぁ!
……って、ちょっと待って待って!!
「芭瑠くんが、着せた……の?」
「もちろん。芙結の身体他のやつに見せるわけにはいかないし」
どんどん内側から熱がブワッと上がってくる。
恥ずかしすぎて穴があったら入りたいし、無いならもう自分で掘ってしまいたいくらい……。
「恥ずかしい……っ、すごく恥ずかしい……っ」
「……どうして?」
「き、聞かないで……っ!」