王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
でも、そんな抵抗意味ないよといわんばかりの顔をして。
「……ふっ、大丈夫。
チェックアウトの時間は昼の11時だから」
今ベッドの近くにある時計の表示時刻は午前9時。
「で、でも……っ」
「たっぷり甘やかして可愛がってあげる」
それから数時間。
言葉どおり……ううん、それ以上に芭瑠くんは甘かった。
触れてキスして抱きしめて。
ずっとこうしていたいって思いがますます強くなった。
今が幸せすぎて怖いくらい。
だから、このときは思ってもいなかった。
この幸せを
自ら手放す日が来るなんて━━━━。