王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
でもそろそろ起きないと遅刻しちゃいそうだし、早く支度しないといつものごとく柏葉さん来ちゃうし。
「いっそのこと部屋に鍵とかつけて柏葉が入ってこれないようにしよっか」
「いや、柏葉さんならすんなり鍵開けちゃいそう…というか壊しちゃいそうな……」
柏葉さんならあの手この手で対抗してきそう。
それに芭瑠くんの考えを読み取るのが得意そうだから……。
「わたくしがどうかいたしましたか?」
「……ひっ、いつの間に!?」
気づけば、ベッドのそばに柏葉さんの姿あり。
空気と馴染む技でも使ってるんじゃないかっていうくらい。
いや、気配を消す忍者みたいな。
「また今日も芭瑠さまの暴走が止まっていないのかと思い心配しておりました」
「人聞きの悪いこと言わないでほしいね。芙結が可愛いのが悪いんでしょ?」
「えぇっ、わたし!?」