王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



***


そんなこんなで朝の支度を終えて学校へ。

最近クラスで席替えがあって、芭瑠くんと席が離れてしまった。


詩ちゃんがわたしの前の席になったのは嬉しかったけど、芭瑠くんと離れたのはさびしいなぁと。

しかも隣は御堂くんだから、芭瑠くんの不機嫌度はかなり高め。


席に着いていつもどおり授業の準備をしていると、詩ちゃんがにこにこしながら振り返った。


「いいなぁ〜芙結ちゃん幸せそう〜」

「えっ、急にどうしたの?」


「いや〜?最近芙結ちゃんますます可愛くなったなぁって。これも栗原くんのおかげか〜!」


頬をツンツン突かれて、「幸せすぎて羨ましいぞ〜!」って。


じつは最近芭瑠くんと気持ちが通じ合ったことを詩ちゃんに報告したばかり。


びっくりされるかと思ったけど、やっぱり〜という反応をされて、むしろやっとか〜という感じ。

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