王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
付け加えて、「焦ってするようなことじゃないし、僕もうまく止められなくてごめんね」と言ってくれた。
その言葉を聞いて、わたしのために我慢してくれて、ちゃんと止まってくれて、大切にされてるのかな……って思って嬉しくなった。
身体を芭瑠くんに寄せて、そのままギュッて抱きついた。
「……僕これでも我慢してんのに。殺す気?」
「た、ただ……抱きしめてほしくて」
「可愛いわがままに殺されそう」
「えぇ……っ」
「なんなら、芙結の可愛さに溺れてもいいかも」
そんなこと言ったら、わたしだって芭瑠くんの甘さに溺れてる……のに。
なんでそんな恥ずかしいこと口にできない。
「……ってか、もう溺れてるけどね」
これ以上、溺れさせないでほしいと思うのに、
もっともっと
溺れたい……とかは、ぜったいに秘密。