王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「はる、くんは……どうしてそんな無茶ばかりするの……っ。自分の身体なんだよ…?もっと大切にしなきゃダメだよ……っ」
「……」
「それに、わたしには何も話してくれないから……っ。住む世界が違うのはわかってるし、わたしが何も力になってあげられないのはわかってるけど……っ。
でも……芭瑠くんが大変そうにしてるところは、もう見たくないよ……っ」
弱ってる芭瑠くんにこんなこと言うの間違ってる。
ただ、今まで募ってきたものが胸の中で抑えきれずにいる。
「……ごめんね、心配ばっかりかけて」
「ちがう……っ。
謝ってほしいわけじゃない……っ」
これ以上わたしが感情的になれば、芭瑠くんへの負担がますます増えるのでグッと抑え込もうとする。
「ただ……わたしはこれ以上もう━━━━っ…」
芭瑠くんに無理をしてほしくないって言おうとしたけど言えなかった。
ううん……言わせてもらえなかった。