王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



朝ごはんを食べ終えて、制服に着替えを済ませた。

全ての準備を整えて部屋を出ようとしたとき。


ふと、テーブルに目がいった。

毎日欠かさず身に付けていた……指輪が通されたネックレス。


いつも付けていたけど、今日は……というか、これからこれを付けることはない……のかな。

スッと手に取り、大切に引き出しの中へとしまい、部屋を出た。



そして、
少し時間はかかったけれど無事に学校に到着。


いつもどおり教室に行き席に着く。
芭瑠くんとはクラスが同じだから、顔をぜったい合わせないということはできない。


正直、会うのが気まずいというか、

わたしの勝手な理由で離れてしまって、どんな顔をして会えばいいのか。


……でも、そんな心配は不要だった。


わたしが芭瑠くんのそばから離れて2週間。
芭瑠くんはずっと学校を休んだから━━━━。

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