王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「うーん。まあ、栗原くんみたいな感じだよ?」
「えっ、それはつまり詩ちゃんにベッタリで甘えてるってこと?」
「そうそう〜」
それはとても意外というか。
芭瑠くんも御堂くんも似たもの同士というわけか。
「あっ、でも栗原くんほどではないよ!」
苦笑いを返すことしかできなくて、そのままお昼休みは終わった。
そしてあっという間に放課後になって、帰ろうとしたら芭瑠くんに連れられて車で送ってもらうことに。
そして次の日の朝も車で迎えにきてくれて、帰りは送ってもらってという日を繰り返していたらあっという間に土曜日を迎えた。
荷物といっても、制服とか学校で使うものくらいしか持っていくものがない。
服とか生活に必要なものはすべて用意してもらえてるので、とてもありがたい。
……というか、芭瑠くんがわたしに甘すぎるような。
欲しいものはなんでも買ってあげるって感じだから。