王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



いつまでも口を閉ざしたままでいると、芭瑠くんが無理やりこじ開けてくるから。


「……ん、ふぁ……っ」

「その声やばいね……。もっと聞きたい」


もうとっくにキャパは超えているのに、全然止まってくれない。

やめてってお願いしようとしてもできないし、身体に力が入らない。


全身に甘い毒が回ってるみたいに、すべての力が抜けて痺れてくる。


「もう……むり……っ」

「はぁ……っ、僕も無理」


唇が離れて、
こっちを見つめてくる瞳は熱を持ってる。


「なんか止まんない……」

「ま、待って、何しようとしてるの……っ」


「服脱がそうとしてる」

「お、落ち着いて……!」


このままじゃまずいのに、聞いてくれなくて着ているワンピースを下からまくり上げてくるから、無い力で必死に止める。

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