王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
嘘だ、ぜったい嘘。
前に聞いたことあるもん。
男の子は胸が大きい子のほうがいいって。
それを言ってみたら、芭瑠くんはキョトンとした顔をして。
「僕は芙結にしか興味ないからなんも気にしてないよ」
「ほ、ほんとに……?」
「うん。ってか、芙結はそのままでもいいよ」
「へ……っ」
芭瑠くんの手が明らかにアウトな位置に触れてるので、目を見開くことしかできない。
「別にふつーくらいの大きさじゃん」
「っ!?!?さ、触っちゃダメ……っ!!」
びっくりしすぎて、とっさに近くにあった枕を芭瑠くんの顔にぶつけてお風呂へ逃走。
あ、ありえない……っ!!
ふつーにさらっと触る男の子がいますか……!?
頭をブルブルと横に振りながら、さっきのことを忘れるようにお風呂に入った。