王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
***
こうして芭瑠くんがお風呂に行ってから、あっという間に寝る時間。
いつもどおり芭瑠くんとベッドで眠る。
すぐに寝るのかと思いきや、芭瑠くんが何か思いついたみたいで突然話し出した。
「あ、そーいえば小桃がさ」
「っ!?」
いきなり小桃さんの名前が出てきて、びっくりするどころの話じゃない。
小桃さんといえば、芭瑠くんが倒れて入院して病院であった日以来、一度も顔を合わせていないから。
しかも散々な言われようだったし……。
思い出しただけでも落ち込みそうになるというか。
「今度芙結に謝りたいって」
「んえ?」
あ、謝りたい??
えっ、予想外のことすぎて頭が追いつかない。
「なんかいろいろ芙結に言いすぎて、キツくあたりすぎたって珍しく反省してるみたい」
「そう、なんだ」
「今は家の事情で海外にいるからすぐに来るのは無理とか言ってたけど」