王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
「こ、こんなに高いのわたし買えないなぁ……」
こんなことになるならバイトとかして少しでもお金貯めておけばよかった。
「んー、でも金額じゃないよ!あっ、でもとっておきのプレゼントあるじゃん!!」
「え??」
「プレゼントは芙結ちゃんでいいんだよ〜!栗原くんいちばん欲しそうだもん〜」
「わ、わたし?」
えっ、わたしがプレゼントとは??
まさか大きな箱の中に入って、うわーって飛び出してプレゼントはわたしです!みたいな?
いや、それはいくらなんでも違うか。
「そうそう〜!わたしのぜんぶもらってくださいって言ったら間違いなく喜ぶよ!!」
「ぜ、ぜんぶ……」
それはつまり…大人の階段を登るってこと!?
想像したらカァッと顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
「あれれ、芙結ちゃん真っ赤になっちゃった」
「うぅ…」