王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
だ、だからっ、そういうの口にしなくていいのに!
「それとこれとは話が別なの……っ!」
「いつになったら一緒に入ってくれるのかなあ」
「と、当分は無理です……」
とりあえず何か着るものがほしい。
これじゃベッドから出られない。
そばに昨日着ていたキャミソールがあったので、とりあえずそれをスポッと被る。
そしてそのままベッドから出て、早いところバスルームに向かおうとしたんだけど。
「あ、あれ……?」
なんでか足にまったく力が入らない。
「どーしたの?」
「やっ、なんか立てない……みたいで」
「へぇ。じゃあ僕がバスルームまで運ぶしかないね」
「えっ、ちょっと待って!!」
ひょいっと抱き上げられて、そのままバスルームに運ばれてしまって。
「せっかくだからこのまま2人で、ね?」
芭瑠くんの甘いペースに流されてばかりなのは
今日も変わらない。