王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



手で受け取ろうとしたら、かなり不満そうな顔をされてしまった。


「いや、なんで僕のときは手なわけ?」

「え??」


あっ、つまりこれは、詩ちゃんときみたいにそのままカプッと食べろということ??

理解したので、手を引っ込める。


「じゃあ、いただきます」

「ん、どうぞ」

そのまま一口でパクッと食べてモグモグ。
やっぱりここのイチゴはどれも甘いなぁ。


そして食べ終わったので、次は自分で美味しそうなのを探してパクパク食べていると。


な、なんか隣からすごくすごーく視線を感じる。


「なんで僕にお返しないの?」


はっ、そういうことか!
詩ちゃんにやったみたいに、食べさせてあげたんだから僕にも食べさせてよってやつか!!


「い、今すぐお返しします」


イチゴをちぎって、そのまま芭瑠くんに向けると満足そうにパクッと食べた。

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