王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
クスクスと笑って、わたしの反応を愉しみながら手はどんどん上に触れていく。
そして、ある場所で動きがピタッと止まった。
すると、耳元に顔を近づけてきて、そっとささやくように……。
「……ねぇ、芙結?
これ外したらどうなっちゃう?」
「っ……、ダメ、ぜったいにダメ……っ」
今にも芭瑠くんの親指と人差し指が、
パチンッとその部分を外してしまいそうで。
「へぇ……ダメって言われるとやりたくなっちゃうね」
「じゃ、じゃあ、ダメじゃ……ない、です……」
「え、それは誘ってるの?」
「ち、ちがう……っ」
「だってダメじゃないって言ってるくせに?」
「それは芭瑠くんがダメって言ったらやりたくなっちゃうって言うから……っ」
お願いだから早く服の中から手抜いてよぉ……っ!
モゾモゾ動こうとしても、身動き取れないし…。