好きだとか、嫌いだとか。
双子なのに
茜side
ージリリリリリリリリリリー
規則的な目覚ましの音で私は目が覚めた。
朝5:30。
重い身体を引きづって、リビングへ向かう。
私、上原家の家族は5人。母は私達が小学生の頃に交通事故で亡くなった。
その後父は、優しかった前の性格とは一変。ストレスで父は私に暴力を振るい続けた。
なので私達の兄が父を追い出し、家族を養っている。
私達の家は24階建てのマンションの最上階。
リビングと玄関を繋ぐ廊下には遥、ひなたの部屋。その向かいに医療品を置いている部屋と、トイレがある。
そして、リビングの奥にある廊下には私(茜)、梨乃、ゆうにぃの部屋、お風呂と並んでいる。
そして私がリビングへ向かうと、ゆうにぃと梨乃がご飯を作っていて、ひなたと遥がテレビのリモコンの取り合いをしていた。