好きだとか、嫌いだとか。
5年前。私たちが11歳だった。

それはある日、突然のこと。



梅雨のジメジメした時期。



私は季節の変わり目ということで、体調を崩していて、家で寝ていた。



そのとき、ひなにいとりゅう君(仁奈の兄。呼吸器内科)とちぃ君(茜の主治医)は20歳で、私の家で、看病をしながら勉強していた。







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それは、小学校からの連絡だった。





『 さっき音楽の時間に、茜ちゃんが倒れました。胸が痛い。苦しいと言っています。救急車の手配は私たちの方でもう済ませたので、桜ヶ丘大学附属病院に直接来ていただけますか？』




「は、、はい！」




「ひなた。茜ちゃんがどうした？」




「茜が倒れたって。とりあえず、俺は車で病院まで行って、、、」




「大丈夫。梨乃ちゃんは俺達がしっかりと見てるから、茜ちゃんのとこに行ってあげて」



「あぁ。頼んだ。ありがと。」



裕也は猛スピードで病院まで向かった。













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