世界No.1の総長と一輪の花 1.5










バレンタイン前日。




俺は花莉と夕飯の買い物へ行った。




「今日何食べたい?」




花莉にそう聞かれて思わず




「チョ…じゃなくて……ハンバーグ」




チョコ、と答えそうになった。

…危ねぇ。チョコのことばっかり考えてたせいで言うところだった。

花莉は頭の上にはてなマークを浮かべながらも




「ハンバーグこの間つくったばっかりだけどいいの?」




と聞いてきた。
俺は全力で頷く。




「花莉のつくったハンバーグ美味すぎるからまた食いてぇなって」




これはもちろん嘘ではない。
まじで美味いんだ。




「わかった!ハンバーグにするね!」




ご機嫌な顔でスキップをする花莉。

…可愛い。けど、転ばないか心配だ。





俺は買い物カゴを持って花莉について行った。



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