世界No.1の総長と一輪の花 1.5
そんなことを考えているうちに学校に到着。
下駄箱の中を見てみたら……
やっぱり。
綺麗に包装された箱や、手紙が入っていた。
「詩優ってやっぱりモテるんだね」
花莉がひょこっと横から顔を出して、俺の下駄箱を見てそう言った。
…俺がチョコもらってもなんとも思わねぇの?
花莉は俺のことを本当になんとも思っていないんだろう。と思うとなんだかもやもやした気持ちになってしまう。
「……いらねぇ」
そう小さく呟いて、下駄箱の中のものを全部取り出して、それを昇降口に置いてある落とし物入れの箱の中に入れた。
俺が欲しいのは好きな子からの、花莉からのチョコだけだ。
……花莉は俺のことなんて考えていないんだろうけど。
詩優side.end