世界No.1の総長と一輪の花 1.5
花莉と暮らし始めて3日目のこと。
コンコン、と部屋の扉がノックされて「どーぞ」と返事をすれば、花莉が部屋に入ってきた。
制服の上から、シンプルな黒いエプロンをつけている彼女。
初めてエプロン姿を見たけど…
すごく可愛い。似合いすぎてる。
思わず見とれていると、花莉は
「詩優!お洗濯も私がやってもいい?」
まるで「お任せください!」とでも言うように自分の胸を叩く。
でもそれはさすがに……
「それくらいは自分でやるから、気にすんなよ」
そう返したんだけど、彼女はやる気満々のようで
「ここにいるからには何かできることは全部やりたいの!!」
俺の隣に……ベッドに座って、キラキラした瞳で見てくる。
「……花莉は飯つくるのだって、掃除だってやってくれてるだろ?それがすげぇ助かってるから、もう他は気にしなくていいよ」
飯つくってもらうだけでもありがてぇのに。掃除もやってくれて……
いい子すぎるだろ。