世界No.1の総長と一輪の花 1.5




「っていうか掃除は俺がやるから───」


「だめ!!!掃除も洗濯も私がやるの!!!」




ずいっと顔を近づけてくる花莉。

近すぎて、一気に心臓が暴れ出す。好きな女の子の顔がこんなに近くにあって、こんなに可愛いエプロン姿なんだから。





俺は心をおちつけるために、花莉から目を逸らして一呼吸してから




「………だめ。花莉は料理担当。わかった?」




鼓動を落ち着けようとしただけなのだが、ひどく冷たい声になってしまった。

あっ、と思った時には




「…無理言ってごめんね」




彼女は小走りで部屋を出ていった。











部屋に1人、取り残された俺は……
自分の中で反省会。




今の言い方は良くねぇだろ……
絶対怒ってると思われた……




傷つけたかも…











< 3 / 51 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop