君は同期で幼馴染で××で
一通り片付け終わると、タブレットを持ってソファーにもどってきた陸。何やら楽しそうに検索を始めた。

「うーん。会社から近くて、スーパーとか病院もあって……」

「部屋探し?」

「そうだよ。この辺りもいいけど、考えたら昨日のこともあるし、全く違う場所でもいいかなあって……」

私がピクリと肩を揺らしたのを感じたのか、陸がそっと抱き寄せてきた。

「ごめん。無神経すぎた」

「ううん。大丈夫だよ」

「やっぱり、全く違う場所にしよう。その方が僕も安心だし。
あっ、ねえ、見てよ!この辺りなんてよさそうだよ」

陸が指し示した画面を見た。今とは全く違う場所だけど、通勤時間はあまり変わらない。

「本当!会社まで乗り換えなしで行けるのもありがたいね」

「部屋の間取りは……2LDKぐらい?」


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