君は同期で幼馴染で××で
条件が決まったところで、部屋探しは一旦陸に任せて、昼食を作ることにした。

「陸、いつもの感じでいい?」

休日のランチに、手の込んだものなんて作らない。しょっちゅう食べにくる陸にはそんなことバレバレ、だから、いくら恋人になったからって、見栄を張る必要なんてない。
陸の前なら、無理しないでいられる。

「もちろん。真紀ちゃんの作ってくれるものなら、なんだっておいしい!」

よし、じゃあナポリタンにしよ。ケチャップさえあれば間違いようのない味なのに、陸は「おいしい!真紀ちゃん天才!」なんて、いつも通りべた褒めしてくる。これまでは普通に聞き流してたのに、今日はやたら嬉しくなってしまう。






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