君は同期で幼馴染で××で
「でも、イメージなんかと全然違った。なんか……とにかくすごく幸せな気分になった」

「私も同じだよ」

陸と思いを共有したくて、今の気持ちを素直に返すと、再び陸に抱きしめられた。

「こうやって、恋人としての思い出をたくさん作って、これまでよりもっと、ずっと仲良くしていこうね」

「そうだね、陸」

それから、再び手を繋いで私たちの部屋に帰った。

さすがに、お風呂は別だけど、陸は一緒のベッドで寝るっていう主張を変えなかった。

「でも、狭いでしょ?疲れが取れないよ?」

「それだけ、真紀ちゃんにくっついていられるってことだよ。疲れが取れないどころか、癒されるんだけど」

だめだ。たぶん、何をいつでも引かないっていうのが伝わってくる。
だからって、知らずに一緒に寝ていた昨日ならともかく、最初からそうするってわかってて一緒の布団に入るのは、ちょっと気恥ずかしい。

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