君は同期で幼馴染で××で
「楽しそうだね、陸」

「あたりまえだよ。真紀ちゃんとの生活だよ。大きなベッドにして、夜は毎晩真紀ちゃんと……」

「わー」

おもわず大きな声を出してしまう。
なんか、陸らしくない際どいことを言おうとしているように感じて、焦って大声を出してしまう。

「びっくりしたよ、真紀ちゃん」

「だっ、だって、陸がらしくないことを言い出しそうで……」

「それは、想いを伝える前の僕ってことでしょ?両想いなんだから、もう遠慮する必要はないからね。
狭いベッドでくっついて寝るのももちろんいいけど、やっぱり真希ちゃんとの初めては、ゆとりを持って経験したいから」

真っ赤になるのは私だけで、陸はにっこり微笑んだままだ。どこからくるんだろう、その余裕は。

「り、陸。そういうこと言うのって、恥ずかしくないの?」

「真紀ちゃんなら。だって、真紀ちゃんには正直でいたいからね。でも、ちゃんと待つから安心してね」

「う、うん……」



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